小さな宇宙

ＯＦＦ

■　２０１１年３月１７日　０キロ。

この日僕の住む地域では１８時２０分頃〜２２時までの間の３時間で計画的な停電が実施される。

１日中真冬並みの寒さだった事もあり、使用電気量がかなりギリギリだと言う情報が入っているので、停電の実施は間違いないだろう。会社が終わってすぐに自転車に飛び乗り帰宅。交差点では警察官が停電に備えて待機していた。

寒いのに大変だ。

帰宅して用意しておいたロウソクに火を灯して、廊下を自転車用のライトで照らし、もう一つのライトを食卓に置き停電に備える。帰宅して２０分ほど経った１８時４０分頃停電。とりあえず準備して置いた夕食をロウソクの明かりで食べる。

不謹慎にも「クリスマスみたいだなぁ」とか思う。

食事を終えて、アイフォンでネットを見たりするも特に目新しい事が無くすぐに飽きてしまった。暗がりの中、リビングでロウソクの明かりのなかＴＴバイクを整備する。

停電する前までは「どうせヒマだからローラーでもやれば良いな」と思って居たけど、普段はマンションの隣の部屋や二回の部屋から物音が聞こえるなんて事は無かったけど、停電になって電化製品の出す微量な音や振動も消えた事で普段聞こえなかった音が聞こえて来る。

ローラーの音は確実にＮＧだ・・・。と言う事で中止。

あとは、水槽に自転車用のライトで照明をつけて観賞したりして時間をつぶす。

水流の止まった水槽にライトを照らすと、水槽内で繁殖したバクテリアやプランクトンが光って小さな宇宙のようだった。

そんな発見もしつつ３時間過ごし、電気のありがたみを実感する。

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