シマノ鈴鹿5ステージ

5ステージ鈴鹿 1日目

■ 2012年8月25日 

2年前に最終ステージで落車。そして救急車で運ばれて顔面を4針縫い痛い思い出のあるレース。昨年もイナーメで出場するまこっちから誘ってもらったのだけど、都合が合わず辞退。そんな僕を今年も誘ってくれて初出場の時はシナジーの一員として出場させてもらったけど、今年はイナーメの一員として参加する事になった。

今年のメンバーは、昨年の個人総合チャンピオンポールさん・橋本さん・まこっち・小原君・そして急遽出場できなくなってしまった鎌田さんの変わりに香川君と僕の6名。

今年もまこっちが宿の手配からチームオフィスまで全て手配してくれたので僕はお金を支払い駐車場の予約を取った位。この恩はレースの結果で返さなければならない。そして2年前のリベンジを果たす。

3時半に起床。昨晩早く寝た事もあって目覚めバッチリ。そして携帯を確認すると、ポールさんから「今ホテルに着きました。朝起きれないと思うので電話で起こしてください。」とメールが入っていた。着信時間を見たら1時半・・・。2時間前じゃん(汗)。起こすの可哀そうだなぁと思いつつも、ポールさんの車に自転車を積み込んで鈴鹿入りしなければならないので電話で起こして自転車を積み替え出発。

チームオフィスに2日分の荷物を運びこんでレースの準備をしてアップ。7時45分に1ステージが始まった。

昨年のチーム総合の為イナーメだけ1ケタゼッケン。僕のゼッケンは5番。F1で大好きだったマンセルも5番だったからなんか嬉しいなぁ。

そして開会式が終わり、昨年の優勝チームとして紹介を受け1ステージ目が始まった。

  • 1ステージ フルコース 5周 29.1km ロードレース

レーススタートの号砲を合図にイナーメがスタート。その横を他のチームがぐんぐんと追い越して行きペースは序盤からハイペース。1周目は前方をキープして橋本さんとポールさんの近くをキープする。落車の多いデグナーまでになるべく前の方をキープするように心掛けてダンロップコーナーを過ぎた辺りでポールさんに声をかけつつジリジリと競り上がって3コーナー辺りで前にでて残り300メートル位でポールさんを見送ってリードアウト。

僕の後ろにもう一人いると思って早めにリードアウトしてしまったら、ポールさんが飛んで行ったので「しまったー」と思いながら中間スプリントを見送る。ポールさんは無事に3着で1秒を稼ぎ、橋本さんは自力で2着に入り2秒を獲得。スプリント力のない僕から見たら中間スプリントでタイムを取る走りは異次元な光景。

1周目でかかったスプリントで中盤に埋もれながらスプーンカーブを登ってヘアピンまでのMCコーナー付近で僕の3列ほど前を走っていた選手が落車。僕は素早くブレーキをして右足を地面に着いて停止。しかし後ろから右側に追突されてしまいクリートがペダルにハマったままの左によろよろと転倒。左ひざを擦りむいてしまった・・・。

コロコロと転がるボトルを急いで拾って再スタート。落車も大したことないし怪我も大した事が無いのでそのままメイン集団の最後尾で復帰する事が出来た。危ない危ない・・・。

全体的に登り区間はペースが緩み集団が横に広がりながらコーナーを曲がるのでイン側に寄ってくる選手とインに居る選手が接触しやすい。ちょっと脚を使っても前に上がってしまおうと思って集団の横をスルスルと上がって行って130Rを下るバックストレートで前から30人位の位置まで復帰。前にはまこっちと橋本さんも居て安心とか思いながらスプーンコーナーを曲がった所で、破裂音と共にパンク。「まさか?」とおもったけど、僕のリアタイヤだった・・・。

パンクの原因は、落車を避ける際にリアタイヤをロックさせてしまった事によりタイヤに傷が入ってそこが裂けた。

パンクしたまま、まこっちの所まで上がってパンクしてしまった事を伝え集団から離脱。ここからパンクしたまま単独でゴールを目指す。走るのには問題ないけど、コーナーを曲がるのがとても危険でちょっと油断すると転びそう。オートバイのスリックタイヤで雨を走ってるみたい・・・。

はぁ・・・。あと2周半もこの状態で走るのかぁという絶望感といきなり個人総合から脱落した落胆は大きかったけど、リタイヤしてチームTTを走れないなんて事態になったら何のために誘ってもらったのか分からなくなると言う気持ちでできる限り必死に走ってトップから4分50秒遅れでゴール。第1ステージは、小原君が2位に入り橋本さんとポールさんも上位でゴールした事でチーム総合も個人総合もチームメイトが上位に入っていてホッとした。

いきなり個人総合の可能性が無くなり、僕の仕事がここで明確になった。個人TTで上位に入りチーム総合成績で首位に立つ事。そしてチームTTを最後出走でスタートして優勝する事。そして2日目のクリテリウムとロードレースはチーム内の上位選手をアシストする事。

自分が総合を狙う走りも、チーム員の総合をサポートする走りもどちらも大変だけど両方考えなくて良くなったとプラスに考えて自分のやれる事でチームに貢献できる走りに徹する。

167位 個人総合167位 4分43秒遅れ。

どうも鈴鹿のレースはついてないなぁ。

  • 2ステージ 東コース 1周 2.2km 個人TT

2年前も最後のリードアウトで集団ゴール出来ず出走が前の方だった個人TT。出走が早いと速度差の違う選手を沢山抜く事になって理想のラインが取れなかったり、タイミングを見て抜いたりしないとならないので不利になるって事で事前に「なるべく1ステージは前でゴールして個人TTは後方スタートが良いね」なんて話してたのに60番目スタート・・・。

とほほ。

召集がかかって集合したらあっという間にスタート。心の準備もできないままにクリートキャッチをミスってスタート(汗)。ブルホーンバーを持って23Tで一気に加速してケイデンスが110rpmを越えた所でシッティングで素早くDHバーを持つ。ギアを一気に2つ上げて19Tで踏みこんでコースが若干左にカーブし始めスタートから40秒経った所で前の選手をパス。イン側から抜こうとしたら寄って来たので「左に居まーす居まーす!」と叫びながら東コースのショートカットを抜けて下りへ。この時点で2人位抜いたかな?

S字コーナーを右から左と走って2名ほど抜き、最終コーナー(1〜2コーナー)をインベタで走り直線はひたすら空気抵抗を減らしつつ歯を食いしばってもがき倒してゴール。

手元計測では2分49秒と手ごたえ有り。優勝はちょっと厳しそうだけど・・・。チームオフィスに帰って速報を見ても僕の名前が何処にも無いので、本部に確認を取ったら序盤スタート選手にしてはタイムが速過ぎた為にエラーと判別されてしまっていたみたい。

無事正式結果には反映されて、2ステージは2分48秒16で5位。優勝はポールさんでぶっちぎりの2分38秒台・・・。そして3位に伏兵小原君が2分35秒台。橋本さんも2分49秒台で7位。トップ10に4名が入る大健闘で、作戦の通りチーム総合首位に立ち、個人総合もポールさんが獲得。

よしよし。予定の通り。ポールさんは笑顔が素敵。

5位 個人総合156位 4分53秒遅れ。

  • 3ステージ フルコース 4周 23.3km チームTT

以前房総で1回だけ練習したチーム練習。その時の作戦の通り、TTバイクで走るポールさん・僕・まこっち・橋本さんの4人で回して、ロードバイクの小原君と香川君は付き位置。

作戦的にはポールさんのペースメイクを僕とまこっちと橋本さんで維持する。

1周目は練習の通り落ち着いて走る事が出来たけど、2周目に僕らの前でスタートしたチームに追いつき追い抜いていく事で気持ちが焦りペースが上がってしまい無駄な脚を使ってしまう場面が目立ってきた。

それでも2周目はなんとか予定通りのタイムでクリアする事が出来たけど、それの消耗も影響して3周目は大きくタイムを落としてしまった・・・。ここで橋本さんから激が飛んで最終ラップは集中して行く。風が強かったり、バックマーカーの処理が難しい場面があったりして難しいチームTTだったけど、何とか去年のタイムを上回り2位以下に20秒以上の差を付ける事に成功し優勝!

もっと速く走れる力はあっただけに結果は悔しいけど兎に角チーム総合首位と個人総合首位を守ったまま1日目を終える事が出来た。

翌日の準備をして、ホテルに戻りチームの皆で夕飯を食べ、ポールさんと温泉で反省会をした後ビールを飲んで就寝。

優勝 個人総合98位 4分53秒遅れ。


たのしいな。


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