シマノ鈴鹿5ステージ

5ステージ鈴鹿 2日目

■ 2012年8月26日 

6時起床。目覚めはイマイチスッキリしないけど用意しておいたコーヒーを飲んで、前日にまとめておいた荷物と洗濯して干しておいたジャージなどを詰め込んで車に運び込み朝食へ。

ポールさんと話をしながら朝食を食べて隣のコンビニで買い物をしてから鈴鹿サーキットへ。

チームオフィスでレースの準備。昨日の1ステージ目でパンクをしてしまったのでホイールをボーラからアルテグラに変える。スペック的に劣るホイールだけど普段練習で使ってるホイールだし、タイヤもチューブレスなので何となく信頼度UP。自転車をローラーにセットして30分ほど軽く脚を回す。

しかし、筋肉痛が酷い。脚を回すには気にならないけど、指で筋肉を抑えたり歩いたりすると痛い。レース前にストレッチをしたり揉みほぐしたりしして置くけどおまじない程度だろうな。僕は完全に個人総合から脱落しているので、個人総合上位の橋本さん・小原さん・ポールさんをアシストして上位に送り込むと共に落車から守る。

チームは総合リーダーなので最前列へ誘導されてスタートラインよりも少し前に出てスタートする事ができる。個人リーダーのポールさんは更に1つ前からスタート。これが本当のポールポジションだな。

カウントダウンが始まってレースがスタート。レースは11キロと距離が短いので序盤からハイペース。両脇から沢山の選手が競り上がって来たけど、ショートカット区間の登りで失速。みんな疲れてるみたい。僕も疲れていたけど周りよりは比較的元気があるみたいなので、ポールさんとドッキングしてスルスルと前に上がり、最終コーナーでリードアウトしてポールさんを見送る。

僕は前50番位を維持する程度のペース維持にして次のスプリントポイントに備える。

2周目はスプリントポイントが無いので比較的余裕があったけど、3周目のスプリントポイントからゴールまでは一切スピードが緩まずなかなか前に出れなくなってしまった。3周目のスプリントポイントは、ポールさんをアシストすべく橋本さんがゴール前で飛び出したけど、それをFLRの増田さんが見事に追走してスプリントを狙ってる。ポールさんは乗り遅れちゃったみたい。

残り150mくらいで橋本さんが後ろを確認して後ろがポールさんでは無く増田さんだと気付いた後からのスプリントが凄かった。橋本さん1位通過で2位に増田さん。僕にはスプリントが無いから羨ましい走り。

残りは2周。ここはスプリントポイントが無いので多少スピードが緩むだろうと思っていたら、勘違いした数名がスプリント・・・。ペース緩まず(汗)。そしてファイナルラップにポールさんとドッキングしてなるべく前の方に引き上げようとしたけど、集団の動きがナーバスで最終コーナーでガチャガチャと接触してるし危ない。イン側にポールさんを入れてそのまま集団の流れでゴール。

もう少し僕にスピードがあったらもっと前に引き上げられたのに・・・。と悔やんでいたらポールさんから「なべっちのおかげで凄い助かったよ〜」と言ってもらえてホッとした。でももっとうまく走らないとダメだなと反省。

73位 個人総合94位 5分05秒遅れ。

毎周回東コースショートカットの所で「なべっちガンバレー!」と大きな声で声援を頂きました。反応を返せずすみませんでした。でも凄い力になりました。

  • 5ステージ フルコース 7周 40.8km ロードレース

今回もイナーメは最前列からスタート。ポールさんはもちろんポールポジション

この時点でほぼチーム総合は決定。そしてチーム内から個人総合が出るのもほぼ間違いない。小原君がひそかに個人総合を狙っているけど、チーム内では協調してもらえないとみたのか?他のチームの知り合いに助けを求めている様子(笑)。
僕とまこっちは、橋本さんのアシスト的な動きと現在個人総合のポールさんを守る役目。まこっちは前の方で動きつつ橋本さんのアシストをして僕はポールさんを守りつつ飛び出すタイミングを見る。

レースがスタートして予想の通り序盤からパラパラと逃げたい選手が飛び出して行くけど、どれも決定的な逃げになるような展開じゃない。ペースの上がらない集団から勢いよくスプリントして2〜3人が飛び出して行くだけなので、30mほど離れるけど脚を貯めている集団がジワジワと追いついて吸収するって感じを繰り返す。その後にできる逃げもスプリントポイントの周を使った先行なので、スプリントを狙ってない脚を貯めてる選手がスプーンから先の登りでジワジワ吸収してしまう感じ。

1度だけ130Rで集団が伸びた時に橋本さんから「いってー」と声がかかり、まこっちと小原君がいった。その後ろからパラパラと3人ほどがブリッジをかけて行ったのを見て僕が最後尾に飛び乗り8名ほどで飛び出した。けどローテーションに協調が取れずすぐに吸収されてしまった。その後もパラパラと逃げっぽいのができるけど、これは決まらないなぁ〜って雰囲気。まこっちは逃げに乗るのを止めて集団で橋本さんのアシスト。僕はスプリントポイントの付かない周に40mほど先行している2名に集団から飛び出して追いついてみたけど、2人とも相当消耗していたので、そのまま集団に戻る。

そして残り周回2周となり、集団内はナーバスな感じ。周りを見渡すと前の方にポールさんが見えて、橋本さんと小原君も居る。そしたら横からまこっちがスルスル〜とあがて行くのが見えて、僕もそれに乗っかった。そしてまこっちは橋本さんの前に出たので僕もまこっちと橋本さんの間に入れてもらう。ヘアピンを曲がるとまこっちが先頭にスルスルと出て行って引き始め集団をコントロール。僕とまこっちの2人で回して後ろに橋本さんとポールさん。そしてその後ろに小原君が居たらしい(笑)。

ゴール前の最後のスプリントポイントは先頭からまこっちが300mまで引いて、僕が残り200mまで引いてリードアウト。橋本さんが行ってポールさんが行く予定だったけど。ポールさん迷子(笑)。橋本さんが無事ポイントゲットでポールさんも安全な前の方でガチャガチャするゴール前をクリアできた。

リードアウトの為にもがいて辛かったけど、再度まこっちとドッキングして2人で前に上がる。そしてMCコーナーの辺りで、まこっち・僕・橋本さん・ポールさんの連結が完成。まこっちと2人で先頭交代して先頭をキープしてダンロップコーナーでまこっちに先頭をパス。下りを引いてもらって3コーナーを回ると、左側からkidsの選手が上がってきたのが見えた。

最終コーナー(2〜1コーナー)に入った所で橋本さんから「右にどいて」と言われ、右に進路を変更してしまった・・・。後で考えたらリードアウトを右側にお願いって事だっ。あーぁ・・・最後の最後で失敗してしまった。そのままでまこっちのリードアウトと橋本さんのスプリントを見送って僕は集団の後ろの方でゴール。

完全に着に絡まない位置でのスプリントなのに落車が起きたりしていて背筋がゾッとしながら僕はゆっくりと。

85位 個人総合78位 5分06秒遅れ。

個人総合は、最後のスプリントで橋本さんが3位でゴールした事によりボーナスタイムを加えポールさんと同タイム。それまでの着順の良かった橋本さんが逆転で個人総合優勝!2位にポールさんで3位に小原君。ポディウムには乗れないけど4位もまこっちでワンツースリーフォー(笑)

暑かったけど最高だなっ。

  • 総括

2年前はDNFに終わった5ステージは、1ステージでちょこっとした落車に巻き込まれ転倒してしまい、そしてそれが原因でリアタイヤのパンクと言うアクシデントがあり個人総合から脱落してしまった。タラレバを言えば、1ステージのパンクでロストした4分43秒がなければ個人総合タイムは23秒遅れの5位で個人総合を1位〜5位まで独占する事が出来たと言う悔しい現実・・・。

そうは言えど、チーム総合は優勝する事が出来てチーム内から個人総合優勝者を出す事もできたし、ポールさんを守り橋本さんをアシストする走りで少しくらいはチームに貢献する事ができたんじゃないか?と思う。

個人TTではチーム内で3番目の順位が出せた事でチーム総合タイムを削る事が出来た。今年もイナーメはチーム全員が高いポテンシャルを持った選手だったので個人TTで5位になった事は、ほんの些細な事だったかもしれないけど、今回イナーメで走らせてもらう上で一番求められていた個人TTだったし、ちょっと失敗の多かったチームTTだったけどなんとか優勝と言う結果を出せたから素直にうれしかった。

僕自身久しぶりのポディウムだったし、この6人がポディウムで表彰されるのはとてもうれしい。

レース後は、橋本さん・ポールさん・香川君と4人で21時近くまでレースや自転車の話でもりあがっちゃった為帰宅が遅くなったけど、最高に楽しかったな〜。


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