フィーリング重視?科学的根拠重視?

練習

■ 2009年08月25日 50キロ/1時間52分。

前日より確実に調子が良かった。脚も良く回るし、脚に乳酸が出ている事を感じないレベルで走っても、前日より確実に速度を乗せる事が出来て、調子良いと感じた。

だけど現実は前日よりも1分速かっただけ・・・。人間の感覚と現実との差は意外と大きい。本気で走ってるつもりでも、実はレースの時ほど追い込めていなかったり。タイヤが滑ると感じても実際は1mmも滑っていなかったり・・・。最近は、感覚で感じるフィーリングと科学的根拠による現実のどちらを選んだら良いのかわからなくなっている事もある。感覚やフィーリングから感じる事も大切なのかもしれないけど、アームストロングの記事を読んだり、彼の実験やトレーニングプログラムを見ると科学的根拠に基づいた考え方が非常に大切なのだとも思う。難しい。

確かに過去の経験をたどると、オートバイレース用のタイヤテストをさせてもらったりしたりした時、机の上では最高のスペックと言われるタイヤが一番良いとは限らなかった。それは乗る人の癖だったり、マシンを開発した人のマシン特性だったり、いろいろな要素が絡み合ってタイヤ単体で高性能であっても、車体や人間がグリップしてほしいタイミングに最大グリップ力を出すようなタイヤでないと結果的に遅かったりすることがある。

でもタイヤメーカーやレーシングマシンを開発するメーカー&サスペンションメーカーなどが、色々テストをして100分の1秒でも速く走れる道具を開発していく。その結果、さらに高いレベルでのバランスを追求した時、机の上で最高スペックだったのに現時点の道具にマッチしないタイヤが本領を発揮しすごく高いパフォーマンスを発揮出来るようになったりする。それに合わせて乗る人間も進化を求められ、新しいライディングスキルを要求される。

駄目だと感じるものを、何とか理解して受け入れようとして、その性能を理解した時凄いアドバンテージをもたらす道具に進化する事も意外と良くあることで、やはりいろいろな知識がある事に損はない。知識によって頭でっかちになってしまって、他の物を否定しかしなくなってしまうのは良くないが、道具の良し悪しをフィーリングだけで判断するのも危険。人間の感覚は時に鋭く計算では出せないような細かい変化も感じ取ることができる事がある反面、とてつもなく鈍感な時が多い。使う道具を自分の走りにマッチさせるのも大切だけど、使う道具にマッチする乗り手になる事から速くなる為のヒントが得られたりすることもある。

今回の練習は、そんな感覚と現実のズレを非常に感じた。


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